「人生の転機で、
次のステージへと導いてくれた」
Vol.3
フラメンコギタリスト
「フラメンコギター」
沖 仁 さん
ここちよく生きる。あなたが輝く。
ラインアート シャルマン 15 周年 特別インタビュー企画
かがやきに充ちている人の傍らには、きっと最高の相棒が存在します。
素晴らしい相棒と一体になった時、人はどこまでも輝ける。
ラインアート シャルマンも、人に寄り添い、その人をより輝かせる“相棒”でありたい。
さまざまな分野で活躍するプロフェッショナル15人のお話から
“相棒”との一体感がもたらす、かがやきの秘密を紐解きます。
かがやきに 充ちている人、そのひとのそばには、きっと最高のバディ達がいます。最適な相棒と一体になった時、ひとはどこまでも輝ける。ラインアートの想いも、そこにあります。人によりそい、輝きを増したい。
様々な分野で活躍するプロフェッショナル15 人にお話を伺いながら、一体感がもたらす奇跡と、かがやきの秘密を紐解いていきます。
ここちよさと生きる。あなたが輝く。
ラインアート シャルマン 15 周年
特別インタビュー企画
Vol.3
フラメンコギタリスト
「フラメンコギター」
沖 仁 さん
- 体感したことのなかった音楽に受けた衝撃
音楽や芸術に理解の深い家庭に育ち、中学生の頃からさまざまな楽器に触れてきたという、沖 仁さん。
「最初はドラム、次にベース。“一人バンド”のようなことにも挑戦して、14歳で独学でエレキギターを弾き始めたのが、ギターとの出会いです」。
プロを目指したきっかけは、高校卒業後に語学留学したカナダで、クラシックギターを習ったこと。
「先生から“君は音楽院に行きなさい”と言われてその気になって、アメリカにクラシックギター留学する準備を進めました」。
ホームステイ先も決まり、いざ留学という間際に“出会ってしまった”のが、フラメンコギター奏者のビセンテ・アミーゴのアルバムだった。
「今までに体感したことのない未知な音楽に衝撃を受けました。これまで触れてきた色々なジャンルの音楽とは違う宝の山に出会った気がして、とてつもない可能性を感じたのです。両親をはじめ周囲には反対され、迷惑もかけましたが、どうしてもフラメンコギターを習得したくて急遽、留学先をアメリカからスペインに変更しました」。
マドリットから、フラメンコギターの本場、南部のアンダルシアへ。しかしその先の学びは、決して順調なものではなかったという。
「今のようにひらかれたフラメンコギター学校が確立していたわけではありませんでしたし、周囲のスペイン人たちは“わざわざ遠くから何をしに来たんだ?”という反応でしたね。フラメンコギターを学ぶのも、僕がイメージしていたより遥かに厳しい道でした。ギターの構え方から弾き方まで子どもたちに混じって勉強のし直しです。それでも後がないと思っていましたし、夢中で練習を重ねる日々でした」
- 目の前にいる人とギターで繋がりたい
日本とスペインを往復する20代を過ごし、2010年にスペインで開催された「第5回 ムルシア “ニーニョ・リカルド” フラメンコギター国際コンクール」国際部門で優勝。脚光を浴びることに。
「既に子どもも二人いましたし、コンクールに挑戦するのはこれで最後と思っていたので、神様に太鼓判を押されたようで嬉しかったですね。その模様が『情熱大陸』で放映されたこともあり、多くの方に知っていただくことができました」。
激しく情熱的なフラメンコ舞踊の伴奏楽器として発達したフラメンコギターだが、沖さんの奏でる音楽はその概念にとどまらず、自由で奥深く、時に繊細だ。
「フラメンコギターを始める前から“自分の音楽をやりたい”という思いがあり、たどり着いた表現なのかもしれません。もちろんスペインの歴史やトラディショナルなフラメンコ音楽にリスペクトと愛情は持っていますが、フラメンコギターを通して自分にしかできないことを追求し、目の前にいるお客様や共演者と繋がりたいという気持ちが常にあります」。
沖さんの音楽活動における大切な“相棒”である楽器としてのフラメンコギターは、クラシックギターとは音も弾き方も異なる。
「キレが良くて乾いていて、音のスピードも早い。パーカッションなどのリズム楽器に近いものがあります。弾いていて自分の音に自分でびっくりすることもありますし、ギターが演奏をリードしてくれることも少なくありません」。
沖 仁さんが 2010年にスペインで開催された「第5回 ムルシア “ニーニョ・リカルド” フラメンコギター国際コンクール」国際部門でアジア人として初めて優勝した際にも使ったヤマハFC-50は、人生の一番厳しい場面を一緒に乗り越え、次のステージへと導いてくれた“相棒”だという。
今回着用したメガネはブリオ コレクションのXL1843 DB。一枚一枚丁寧な手仕事による柄が施されたデミブラウン樹脂フロントとシルバーのテ ンプルのコンビネーションの程よいトレンド感が、かける人のセンスを感じさせる。
- 40代半ばからメガネが再び身近に
多くのアーティストからオファーを受け、また、自らもジャンルを超えてさまざまな分野とのコラボレーションを行ってきた。
「フラメンコギターという楽器には、フラメンコ音楽だけに限らない、もっと自由でもっともっと大きなポテンシャルがあると思います。その可能性と向き合うことが僕の役割なのかなと、最近、感じるようになりました」。
近年はステージにメガネをかけて登場することが増えてきた。
「子どもの頃は左右の眼の視力の差が大きく、小学校入学前後から矯正のためのメガネをかけていたんです。牛乳瓶の底のような分厚いレンズをコンプレックスに感じたこともありましたが、かけ続けたおかげで視力は矯正され、その後はメガネをかけない時期が続きました」。
再びメガネが必要になったのは、ここ5、6年のこと。
「遠くは見えても近くが見にくいという年齢になり、あらためてメガネをかけるようになりました。外を歩く時などはかけたり外したりするのが若干面倒ですが、ストレスを感じるほどではありません。それよりも“メガネが似合う”と言われれば嬉しいですし、新しいファッションアイテムが一つ増えたという新鮮な気持ちでメガネを楽しんでいます」。
- 緻密さが伝わるフレーム
シャルマン 銀座並木通りで、沖さんが手に取ったメガネは、丸味の強いボストンシェイプとシルバーのテンプルが今らしく大人の魅力を感じさせるモデル。
「軽いし、フィット感が格段に違いますね。ギターを弾きながら首を振ったり頭を動かしたりしても全然ズレない気がします。お店の方によるフィッティングも細やかで良かったです」。
ラインアート シャルマンのフレームは、日本人の頭の形を20年以上にわたって研究したデータをもとに、頭部の曲面に包み込むようにフィットするサイズと独特なテンプルの曲線を導き出し、設計に生かしている。また、独自に開発した素材「エクセレンスチタン」のしなやかなバネ性で、ずれにくくありながらこめかみを締めつけることがない、やさしいかけ心地を実現した。
「いわゆる“日本人顔”なのでフレームが太めのデザインを選ぶことが多いのですが、頭の形については考えたことがありませんでした。こだわりがすごいですね。これまで色々なブランドのメガネをかけてきましたが、手にすると他のメガネにはない、しなやかさと強さ、そして緻密さを感じます」。
人と一体となるために様々な研究や精密な設計を行う、ラインアート シャルマンの姿勢は、沖さんがギターを通じて発する想いと深い部分で通じるのではないだろうか。
「どういう角度でどの弦を狙い、どれだけのスピードで弾くかは、大胆に見えて精緻で繊細なテクニックが必要です。そういった部分の積み重ねがあるからこそ、人に伝わっていくのかなと思います。年末から2025年頭にかけては海外のアーティストとの共演が続きますが、自分が出している音に導かれてお客様や共演者と一体になり、“アジアから発するフラメンコギター”を拡げていくことができたら思っています」。
沖さんにとって、フラメンコギターとは
沖 仁さんにとってギターが人生を導いてくれる“相棒”であるように、ラインアート シャルマンはこれからも、すべての人に寄り添い、その人生を輝かせるパートナーを目指していく。
Photos:Yoshihito Sasaguchi(SIGNO)
Hair Styling:3Reux
Styling:Michiko Tada
Realization:Tomoko Shimizui
INFORMATION
公演情報
2025/01/25
沖仁 フラメンコギターコンサート ~歌と踊りと~
@スターツおおたかの森ホール
2025/02/08
沖仁×大萩康司×小沼ようすけ “TRES IV”
@ヤマハホール
2025/03/23
沖仁ギター・リサイタル With 佐藤 芳明
@タワーホール船堀
2025/04/18
沖仁 フラメンコギター独奏 SOLITO+[PLUS]
@東京オペラシティ リサイタルホール
公式サイト https://jinoki.info/
PROFILE
1974年長野県軽井沢町生まれ。14歳より独学でエレキギターを始める。カナダで一年間クラシックギターを学び、その後スペイン・アンダルシアに渡る。97年日本フラメンコ協会主催新人公演に於いて奨励賞を受賞。06年メジャーデビュー。07年NHK大河ドラマ「風林火山」紀行テーマ曲を担当。10年、スペインで開催された「第5回 ムルシア “ニーニョ・リカルド” フラメンコギター国際コンクール」国際部門でアジア人として初めて優勝。共演を果たしたソロアーティストは多岐にわたり、また、オーケストラ、バレエ、能、長唄、朗読、フィギュアスケートなどさまざまなジャンルとのコラボレーションも行う。近年フラメンコギター・アンサンブルを立ち上げ、後進の育成にも力を入れながら、楽曲提供、プロデュース、執筆にも力を注ぎつつ、唯一無二のフラメンコギターの追求を続けている。
沖 仁
Jin Oki
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人生。それは素晴らしい舞台。
時に絵のように、時に詩のように、
時に音楽のように。
豊かな彩りをもたらすのは
より心地よい日々。
15周年を迎えたラインアート シャルマンは、
これからも
いつまでもかけていたくなる心地よさと
一人ひとりを彩る美しさで
あなたの毎日を満たし、さらに輝かせます。
いつまでもかけていたくなる心地よさと、一人ひとりを彩る美しさで
あなたの毎日を満たし、さらに輝かせます。
ラインアート シャルマン 15 周年。