


人生、それは心地よい日々の積み重ねが豊かな彩りをもたらす素晴らしい舞台。
俳優とアーティスト、それぞれの道でクリエイティブに活動する
中条あやみさんと佐々木香菜子さんに、
15周年を迎えたラインアート シャルマンが、輝く日々について伺いました。
人生、それは心地よい日々の積み重ねが豊かな彩りをもたらす素晴らしい舞台。
俳優とアーティスト、それぞれの道でクリエイティブに活動する中条あやみさんと佐々木香菜子さんに、15周年を迎えたラインアート シャルマンが、輝く日々について伺いました。

それぞれが持ついくつもの顔に
共感を重ねて意気投合
佐々木香菜子(以下、佐々木): ドラマや映画、雑誌などで拝見していた中条さんの印象は、天真爛漫で笑顔がかわいい人。実際にスタジオでお会いした時の第一印象も“かわいさの化身”“美の化身”という感じでした。さらに撮影が始まると、一瞬にしてプロの顔になって、表現者として積み重ねてこられたキャリアを感じました。
中条あやみ(以下、中条): ありがとうございます。ラインアート シャルマンの2025年のキャンペーンビジュアルでは、メガネをかけた私の写真に佐々木さんがアートワークを施してくださったのですが、撮影の現場にいらしていただけるとは思っていなかったので、驚きましたし嬉しかったです。
佐々木: 中条さんが4点のメガネそれぞれで違った世界観を演出されると聞いていたので、ぜひ撮影の雰囲気を感じて作品に生かしたいと思って伺いました。
2025年 i-Diary 新ビジュアルイメージ
中条: 以前から佐々木さんの作品は、繊細さと大胆さが同居していて素敵だなと思っていたのですが、ご本人のことは世界的なアーティストということもあり、勝手にクールビューティな方をイメージしていました。それがスタジオでお会いしてすぐに、気さくに話しかけてくださって……。お話の中で“作品制作は思いきりがないとできない”とおっしゃっていたのが印象的。自分のことを大事にされているガッツのある方なのだな、と感じました。
佐々木: 今回のアートワークでは、事前にシャルマンさんにそれぞれのメガネの特徴は聞いていたのですが、中条さんにお会いして一気にイメージが膨らみました。中条さんって可愛らしさだけでなく、上品さや大人っぽさなど、たくさんの引き出しから表現されているので、仕上がった写真の“ここには強いラインが必要だな”“ここにはふわっと色を”と、作業していきました。
中条: 私がいて、それぞれのメガネに個性があって、そこに自由自在にアートをプラスして世界観を膨らませていく……。私には真似できないなと思いました。
佐々木: やってみると、案外できるものですよ!それよりも私は中条さんのように俳優さんが別の人格や人生を演じる方が難しいように感じます。
中条: お芝居の中で違う誰かになって演じるというのは、自分の経験の中で吸収したものを咀嚼し、アウトプットする作業。これまでに会った人や感銘を受けた映画や小説の登場人物の、キャラクターや仕草、価値観などから役づくりしていきます。
佐々木: モデルとしても活躍されてきた中条さんですが、演技のお仕事と今回のようなフォトシューティングでは、表現方法は違うのですか?

中条: 違いますね。フォトシューティングではメガネや服を素敵に見せるために“自分を出しつつ、自分を消す”ことが必要になります。今、求められているのはこれだな、というのを瞬時に感じ取って、フォトグラファーさんやスタイリストさんと一緒に作り上げ、何かが生まれるのが面白いです。俳優の仕事とは使っている筋肉が全然違う感じです。
佐々木: どちらも華やかな、憧れの世界に見えますが……。
中条: 現場は地味ですよ(笑)。でも、私の仕事は基本、たくさんの方との共同作業ですが、佐々木さんのアトリエでの制作はたった一人でしょう?
佐々木: 作品をつくっている時間は、私の世界に没頭したいんです。誰かに話しかけられるのも嫌ですし、飲食も、お手洗いにいくのも忘れてしまいます。 ライブペイントの作品制作の時はそんなことないのですけれどね。
中条: すごい集中力! イメージを膨らませるための準備段階というのはどの位あるのですか?
佐々木: 白いキャンバスと向き合って描き始めるまでには少し時間がかかりますが、一度描き始めたら描きあげるまで止まりません。
中条: 演奏をスタートしたら止めることのできないオーケストラと同じですね。
小さなヒントから無限に広がる
イマジネーションの世界
佐々木: 先ほど中条さんは、映画や小説の登場人物が役を演じるヒントになるとおっしゃっていましたが、それは俳優の仕事をはじめて身についたことですか?
中条: 小学生の頃から図書館で本を読むのが好きで、中でも小説よりも実在の人物の伝記を選ぶ子どもでした。いつかナイチンゲールのように自分を顧みず誰かを助ける人になりたい、なんて思っていたのですが、まさか自分がナースの役で、あの時に読んでいた本に出てきた人物のような場面を演じるなんて、不思議な気持ちです。俳優の仕事をすることで、自分の人生を生きるだけでは得ることのできないたくさんの経験や感情を生きているのだな、と思います。佐々木さんは何にインスパイアされて作品をつくっているのですか?
佐々木: 私は小説や映画よりも日々の人との会話や感情の交換が作品のテーマになることが多いですね。いつも脳の中……というか、空想、妄想の世界にいる感じです。代表作の「REBORN」ではコロナ禍以降の人間の生活様式だったり意識の変化を細胞分裂になぞらえて作品にしましたが、現実に見たものをそのまま形にするのではなく抽象的に置き換えているので、常に想像力を鍛えておかないと、と思っています。
中条: ファーストインプレッションはメモに残したりしますか?
佐々木: します! しています! 夜が特にイマジネーションが湧きやすいのですが、前はお酒をよく飲んでいたので笑……(笑)、忘れてしまうこともあり、アイデアは浮かんだらすぐメモしておくようにしています。
中条: 私も、日々感じたことや感情を忘れてしまわないように、日記に残すようにしています。

佐々木: 学びもありますものね。
中条: 私は自分でのインプットだけでは役の引き出しに限界があると思って、茶道をはじめました。最初の動機は“お菓子が食べたい”だったのですが、今では自分や、道具、空間、先生と向き合い、その場を感じて丁寧に生きることのできる、大事な時間になっています。
佐々木: 器や掛け軸など、お茶の世界はアートとも密接な繋がりがありますね。
中条: 器に興味を持つようになると歴史も気になったり、旅に出てもその土地の器を買い求めるようになったり、世界が広がりました。炉開きから初窯、風炉と、道具やしつらいを通して季節を感じることができるのも楽しいですよ。
佐々木: 茶道というと難しそう、大変そう、と思いがちですが、豊かな世界が広がっているのですね。
中条: アートもそうですが、敷居が高いと思わずに、興味があることには向き合って身近に楽しんでいきたいですね。
感動や心地よさを受け止める
アナログな部分を大切に生きる
佐々木: ところで、中条さんはメガネは普段からかけていらっしゃるのですか?
中条: 視力は悪くないのでファッションとして楽しんでいます。ラインアート シャルマンのメガネは紫外線で色が変わる調光レンズにしてもらっているので、運転の時にもかけています。
佐々木: 私は大人になってから日常はコンタクトだったのですが、今回のコラボレーションでラインアート シャルマンのメガネをかけた時のフィット感に驚いて、メガネに対する見かたがすっかり変わったかもしれないです。
中条: そうそう! “かけていることを忘れそう”といいますが私、本当に間違えてメガネをかけたまま顔を洗いそうになったことがあるんです(笑)。ドライブの間も長時間かけ続けていても痛くならないし、私もラインアート シャルマンと出会ってメガネとの距離が近くなりました。このかけ心地を実現するために8年もかかったとお話を伺って、ブランドの思いにも感銘を受けました。
佐々木: ものづくりに対する熱量が素晴らしいですよね。バネの繋ぎ目にもキュンとします。メガネって単なるおしゃれアイテムではなく視力を助けてもらうという機能が大切な製品。オリジナルのチタンの素材からパーツの隅々にまでこだわりの深さが信頼に繋がります。中条さんが今日かけているメガネは、細いフレームに注射器のような道具で塗料を塗っていくそうですが、私、鯖江の工房でそのアルバイトしたいです!
中条: 笑。鯖江の職人さんの技術は日本が世界に誇れる存在ですね。私の知人はラインアート シャルマンのメガネを「これがないと生きていけない。長くずっとかけ続けたい」と言っていましたが、必要な人にとってのメガネは、自分の家族よりもずっと一緒にいるかもしれない大事なもの。ラインアート シャルマンの15周年のキャッチコピーは“Life is Art”だそうですが、人生の、毎日の、すべての瞬間に寄り添って輝かせてくれる、まさにアート作品のよう。

佐々木: 生きることそのものがアートで、誰もが何かを表現している。私の絵や、中条さんの演技も、その手法のひとつかもしれません。
中条: 絵も、お芝居も、メガネづくりも、時代の中でどんどん進化する部分はあるかもしれませんが、心で感じるアナログの部分を大切にしたいと思います。
佐々木: AIの登場でデジタル化、機械化はこれからも進んでいくのでしょうけれど、“人間が感じる”ということ自体が特別なものだから、人間の手から作られた作品は感情を揺さぶると思いますし、決してなくならないと思います。
中条: ギャラリーで絵と向き合ったり、映画や小説を読んだりして得られる感動や、メガネをかけて感じる心地よさは、人間にしか得ることのできない感情ですよね。
佐々木: 時代が進化する中で、中条さんはこれからどんな“Life“を歩んでいきたいですか?
中条: “役者に年なし“という言葉をいただいたことがあるのですが、できる限りいつまでも、俳優の仕事は続けていきたいですね。そしてずっとロマンティックなものを探し続ける人生でありたいです。
佐々木: ロマンティック!私にはないボキャブラリーです! みんなにハッピーを届ける中条さんならではですね。
中条: 佐々木さんは作品とともにどんな“Life“を送りたいですか?
佐々木: 今よりももっと情熱的で、でもゆとりや柔軟性もある、カッコよくて熱いおばあちゃんになりたいです。そして自分の作品を通して、いろんな感情を皆さんにお届けできたらと思います。
中条: アーティストの佐々木さんと俳優の私。違うジャンルの仕事と思っていましたが、今日は共通点をたくさん見つけることができました。これからもずっと、お付き合いを続けさせてください。

2025年 i-Series
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着用モデル


左 XL11313 PE 右 XL11109 AG
中条あやみさん着用のメガネはソロ コレクションのXL11313 PE。小ぶりで可愛らしい印象のクラウンパントシェイプ。アプリコット色のフロントカラーが肌色をいきいきと演出。
佐々木香菜子さん着用のメガネはプレスト コレクションのXL11109 AG。メンズライクなクラウンパントシェイプを極薄リムで表現した、シンプルでミニマルなモデル。

ファッションモデル&女優
Ayami Nakajo
中条 あやみ
1997年生まれ、大阪府出身。2011年より雑誌Seventeen専属モデルとして活動を始め、翌年ドラマ「黒の女教師」で俳優デビューを果たす。2017年「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年では映画「水上のフライト」「あまろっく」、「君と世界が終わる日に」「TOKYO MER ~⾛る緊急救命室~」シリーズなどに出演。2025年2月に自身初のフォトエッセイ「明日へのことば」が発売予定。4月には映画「#真相をお話しします」が公開予定。
アーティスト
Kanako Sasaki
佐々木 香菜子
1983年生まれ。宮城県仙台市出身。東北工業大学 工業意匠学科卒業。ダイナミズムと繊細さを兼ね備えた表現で、数々の作品を生み出している女性アーティスト。多彩な色彩と光を内包し、希望、情熱、衝動、喜び、欲望、そしてもどかしさ、といった様々な人間の深層にある感情を浮かび上がらせるその作品は、可視と不可視の境界を揺るがしながら、見る者の心の奥底に眠る本質的な問いや感覚を呼び覚ます。人間存在そのものへの探求が制作の原動力となり、普遍的な美と内面の葛藤を行き来する哲学的な旅路が制作を通して続いている。また、広告ビジュアルやアパレルブランド、企業とのコラボレーションを数多く手がけ、アートワークとクライアントワークの境界を超え、表現の可能性をさらに広げている。


